SとMを備えた女性
昨夜、東京のある場所で高校時代からの友人”やまかず”と2人でお酒を飲んでいた。
やまかずはワイにとって1番仲のいい友達でもうかれこれ15年来の付き合いだった。
普段は2人でドライブかつ温泉に行くというのが定番だったが、昨日は久々に都内で飲もうと決めていた。
久々の2人の飲み会で話も盛り上がり、ワイもやまかずも気分が良くなっていた。
19時から飲みだして、すでに1時間半くらいが経過していた。
ワイ「この後どうする?」
やまかずは携帯を取り出して画面を見せてきた。
相席屋
男性:2名 女性:10名
男ってみんなこうなの?!俺の周りだけ?!
やまかずとは3年前に茨城の相席屋に1度だけ行ったことがあった。その時は2時間待っても女性が1人も来なく、店員さんとただ飲んでいただけだった。
都内でもワイと行ってみたいというやまかずの熱い想いを断る理由はどこにもないため、すぐさま行くことになった。
平日ということもあり、入店するやいなや1組目の相席となった。やまかずはどこか緊張した面持ちで女性の待つ席へと向かった。
女性2名は、バングラデシュのハーフ(さいみさん)と韓国のハーフ(ゆみさん)でそれぞれ28歳と25歳だった。
さいみさんは終始にこにこしてテンション高めだが物腰柔らかい女性で、ゆみさんは一番年下だったが徹底して高飛車な勝気な感じの女性だった。
女性陣がどこのハーフかを聞き終わると、やまかずがワイを指さして、こいつもハーフだよと言ってきたので、とりあえずそのノリにのってどことのハーフだと思う?と女性陣に聞いてみる。
さいみ「えー、ヒントは?」
やまかず「国は両親とも日本って感じ」
ゆみ「沖縄と北海道とのハーフみたいなのは、つまんないからやめてね、まさかとは思うけど」
やまかずは、あ、そう?とニヤニヤしていた。
たしかにおもんなすぎるやろ
さきさんがのほほんとしたキャラクターでゆみさんが気の強い感じという、絶妙なバランスで、話していてもなんだか楽しかった。さきさんはワイらのお酒がなくなったのに気づき、すかさず注文をしてくれていた。
ゆみ「わたしめっちゃ可愛いんだけど、性格ブスなの」
ワイ「すごい、自分で言っちゃう感じなんだね」
さいみ「ゆみとあった男の人たち、最終的にみんなゆみに踏まれたいって言うんだよね」
ワイ・やまかず「わかるー!!」
ゆみ「てか、まだ面白い瞬間一回もないんだけど、あんたたちいつ笑かしてくれんの?」
なんだこいつ??????????
やまかずの方を見ると、ニッコリしながらお酒を美味しそうに飲んでいた。
なに喜んでんだよオッサン
ワイは面白くないとかつまんないとかをすぐに言ってくる女性はあまり好きではなかったが、たしかにゆみさんの場合はなぜかあまり嫌な気はしなかった。
ワイ「かなりドSな感じなんだー、俺らにあたりきついもんね」
さき「わかってないなあー、ゆみはこう見えてドMなんだって」
そう言われるとゆみさんは少し照れたように笑った。
可愛いなおい
相席屋に入ってまだ1組目だったが、まだまだ終わる気配はなかった。
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